2019年と2020年によく聞いた曲
前置き
昨年末に1年の音楽まとめをやっていなかったので2年分です。
自分は12月31日23:30にその年最大のアンセムがドロップされるかもしれないんだから年が明ける前にその年のベストソングまとめを出すのはフェイクだよ派で、まあここは諸派あると思うのですが12月3日とかに今年のまとめを出してくるSpotifyはさすがになんなんだと思いました。
でも便利なので使います。以下Spotifyのプレイリストです。
2020年
Lantern Parade - ブルードリーム (Live)
ライブ音源コンピレーション。Lantern Paradeの詩情がよく出ていてこれを真っ先に勧めてもいいくらい。
Duval Timothy - Slave
手癖が唯一無二の芸に昇華されてるタイプの音楽家っていると思う(川井憲次とか。実は坂本龍一なんかも一面ではこのタイプかもしれない)んですがDuval Timothyは完全にこのタイプだと思います。2020年に2枚アルバムを出していてどちらも素晴らしいです。
sora tob sakana - deep blue
ラストライブ後の感想。
なんかなんであんなに自然に淡々とできるんでしょうね、6年やってきてあんな強い曲やってって普通感極まったりすると思うんだけど3人とも泣かないし崩れない
— リソースモニ太郎 (@kokwemomo) 2020年9月6日
あんなに歌えるのにいわゆる上手く聞こえる歌い方を最後まで一切しないのもかっこよかったなー
— リソースモニ太郎 (@kokwemomo) 2020年9月6日
上の記事で照井順政が「彼女たちの歌唱は良くも悪くも表現者としてのエゴのない、技巧的な装飾のないもの」と表現していてさすがにうまいこと言いますよね。ディレクションなのか本人の素質なのか知らないけどあんなに自然に淡々とやれてそれが音楽性のコアになっているアイドルグループって他に見ないです。
GoGo Penguin - GoGo Penguin
Go Go Penguinはペンギンと名のついたバンドに外れなしの法則の代表選手と言っても過言ではないからな
— リソースモニ太郎 (@kokwemomo) 2020年10月27日
他にはPenguin Cafe OrchestraやPenguin Cafeやペンギンラッシュがいます。
Squarepusher - Be Up A Hello
Big Loadaとか作ってた頃の一番享楽的なSquarepusherが帰ってきてくれて嬉しい。
夏川椎菜 - アンチテーゼ
すっかり自身のカラーを確立してアーティストとして最も充実した1年になるはずだったのが、417の日は中止、ワンマンライブは延期で札幌公演以降開催できるかは不透明と新型コロナウィルス感染症拡大によってものすごく割を食わされていて悲しい。
君島大空 - 縫層
2019年6月のWWWでのROTH BART BARONとのツーマンで初めて見てすげーひとがいるなと思ってからそう経ってもいないのにもっとすごいことになっていた。未来の音楽という感じがします。全編石若駿が緻密なドラムを叩いていてそれも聞きどころです。
長谷川白紙 - 夢の骨が襲いかかる!
長谷川白紙がトリを務めたSong For Future Generationは2020年ベストのライブのひとつだったと思います。
上田麗奈 - Empathy
『アイオライト』のピッチの揺らし方とかもう10年は歌手やってますみたいな貫禄がある。
BUMP OF CHICKEN - アカシア
コアの部分ではデビュー当時から似たようなものが未だにずっと好きだというのがこのバンドの偉大なところだと皮肉抜きで思います。
Maria Schneider - Data Lords
みなさんマリア・シュナイダーの新作クラウドファンディング、参加しましたか?まあしてないと思いますが……いまのところ配信で聞けるのはシングルカットされた『Sputnik』のみです。この曲だけでも凄みは伝わると思うので物理盤がんばって探してください。
The 1975 - Notes On A Conditional Form
シンプルに強い。
くるり - thaw
貼ったのは泣かせに来たときのくるりですがアルバムにはもっと斜めから来るやつもあります。
Oneohtrix Point Never - Magic Oneohtrix Point Never
Bibio - Sleep On The Wing
2019年以前発売
高橋徹也 - 夜に生きるもの
2ndと3rdアルバムが20周年記念で2018年に再発された。id:yunastrのひとがTwitterで勧めてたのをきっかけに聞いてぶっ飛ばされた。2枚とも一貫して生活の中の異界を凄まじい迫力で描いていてアルバムの流れも完璧なのでぜひどちらも通しで聞いてほしい。
Pat Metheny Group - The Broadcast Collection (Live)
配信限定のライブ音源コンピレーションかなんかだと思います。客がめちゃめちゃうるさいがまあそうなるのも分かる。
Beirut - Gallipoli
ブラスアレンジが得意なバンドですがこの曲での使い方が特に変でいいです。
KiRaRe - Don't think,スマイル!!
オケ編曲が素晴らしすぎる。
Stephen Cleobury, Choir of King's College, Cambridge - A Requiem for Stephen: Into a Greater Light
Stephen Cleoburyはケンブリッジ・キングズ・カレッジ合唱団で長年音楽監督を務めた音楽家で、これは2019年に亡くなった彼への追悼のアルバムです。ケンブリッジ・キングズ・カレッジ合唱団は毎年クリスマスに礼拝コンサートをやっていて、2020年分は2021/1/24までBBC Radioのアーカイブで聞けるので聞いてください。
このコンサートはちゃんと音楽監督がついていてBBC Radioの収録も入っていて現代の作曲家の作品を含んだ礼拝としては意欲的な選曲がされ音源化もされ、とまあまあ商売っ気のあるイベントではあるのですが、あくまで礼拝の形式に則って行われるので、拍手はなく聴衆のノイズも最小限なのが素晴らしいです。
サカナクション - 834.194
聞いていた時間の長さでは2020年でもこれが一番だった気がする。もちろん素晴らしいアルバムなのだがリリース間隔もっと短くしてよりコンセプチュアルなアルバムとか出てほしい。8月のオンラインライブも単に演奏の様子を配信するだけではない作りこんだ映像を見せてきてやっぱりずっと最先端にいるバンドだなと思った。山口一郎の体調が心配。
坂本真綾 - 今日だけの音楽
坂本真綾はいつも新しくて、このひとほどディスコグラフィ全体がひとつの作品だと思えるアーティストはなかなかいないです。あと2020年に出たシングルコレクションでWOLF'S RAINのサントラにしか入ってなかったと思われる名曲cloud 9が聞けるようになっているので聞いてください。
三枝伸太郎 Orquesta de la Esperanza
とりあえず先日の配信ライブを見てほしい。
クラムボン - モメント l.p.
実際に一番聞いていたのはモメント e.p. 2なのだが会場限定なのでこちらを。