2016年よく聞いた音楽

なるべく最近のから選んでますが、2016 年リリース作に限っているわけではありません。あと上田麗奈さんのデビューミニアルバムとか絶対にいいって分かってるのにまだ聞けてない……

  •  Beirut - No No No
    Gibraltar

    Gibraltar

     アメリカのインディーポップバンド、Beirut の 4 年ぶりのアルバム。フロントマンの Zach Condon にはとにかくいろいろ大変なことがあったが復活した。郷愁を湛えつつも牧歌的な音色は健在。上に貼った Tr. 1 はバンドの特徴のひとつであるブラスセクションは入ってないけど絶妙なハンドクラップが泣ける。

  • amiinA - Avalon
    Avalon

    Avalon

     amiinA というのは二人組の女性アイドルユニットのはずなのだがそれに似つかわしくないひたすらスケールの大きい曲がずらりと並ぶ異色のアルバム。歌詞に大地、宇宙、神話といった単語が頻出する。トラックは自分がこのアルバムを知った記事では Jonsi - Go に例えられていて聞いてみるとなるほどと思ったのだが、二人の歌唱に合わせていい意味で俗っぽくチューンされているのも間違いのないところで、変だがとても質の高いアルバム。あと特殊装丁がかっこいいのでできれば CD で買ってほしい。

  • TrySail - whiz
    whiz

    whiz

    これまでの TrySail のシングル A 面曲のなかでいちばんしっくり来る。あとカップリングの Baby My Step もいい曲だし、ライブでコール (というか一部音程がついてるのでコーラス) を入れるのが本当に楽しい。あまり関係ないが最新の HoneyWorks プロデュース曲でキラキラ中高生ファンが増えていると思われるのでライブにキラキラ中高生枠作ってほしい。

  • Godovsky: Java Suite
    Java Suite, Pt. 3: IX. In the Streets of Old Batavia

    Java Suite, Pt. 3: IX. In the Streets of Old Batavia

    4 巻構成 12 曲からなるピアノ組曲。恥ずかしながらゴドフスキーという作曲家自体 2016 年に知ったのだが、これまで知らなかったのが不思議なくらいエキゾチックで華やかな魅力に溢れた組曲だった。iTunes 商品紹介には無かったのだが第 6 曲の The Bromo Volcano and the Sand Sea at Daybreak が特に派手でよい。シチェルバコフの演奏はうまいのは分かるがテンポを揺らしすぎで自分の好みには合わず、Esther Budiardjo の演奏が好き。
  • はなこ (CV: 花守ゆみり) - なるまるまーる
    なるまるまーる

    なるまるまーる

     本当にかわいい。

  • 前川みく (CV: 高森奈津美) - ニャンと☆スペクタクル

        本当にかわいい。

  • Paul Buchanan - Mid Air
    ミッド・エア

    ミッド・エア

    • Paul Buchanan
    • サウンドトラック
    The Blue Nile の Paul Buchanan のソロデビュー作 (アルバム自体が出てこないので上には表題曲が含まれる映画のサントラアルバムを貼った)。リリースは 2012 年だが素晴らしすぎてとにかくよく聞いていた。The Blue Nile の作風からさらに抑制を効かせた静謐な歌の数々。The Blue Nile では "Peace At Last" の "Family Life" が好きな自分にはご褒美みたいなアルバムだって Twitter で書いた気がする。
  • マヤ(CV. 水瀬いのり) & エリカ (CV. 伊波杏樹) - アニメを語レ!~アニメガタリ同好会のテーマ~
    Twilight Day's

    Twilight Day's

     懺悔すると Starry Wish まだ買ってません。夢のつぼみharmony ribbon はまだよく聞いてたのだが……。このシングルはアニメガタリという劇場上映ショートアニメのテーマソングとキャラソンを収録したもの。表題曲より 2, 3 曲目の方がよい。上に貼ったのは、作詞 清浦夏実、作曲 牛尾憲輔による 3 曲目。ソロ活動の路線よりもうちょっと角度のついた曲が聞きたいという向きにおすすめ。ちなみに 2 曲目は作詞 分島花音に作曲 カヨコとなっている。豪華。

  • 分島花音 - Love your enemies
    Love your enemies

    Love your enemies

     その分島花音による劇場版 selector destructed WIXOSS のテーマソング。見に行ったひとなら分かると思うけれど、完璧なテーマソングだった。この曲含め、劇場版 selector は最近すっかり一般化した「TV アニメの総集編+α」形式の映画の中で最も幸福なもののひとつではないかと思う。

  • GoGo Penguin - Man Made Object
    オール・レス

    オール・レス

    • ゴーゴー・ペンギン
    • ジャズ
    • ¥250

    名前にペンギンと入っているバンドは最高の法則。編成は普通のピアノトリオだが、いろんなジャンルから影響が入っていてなんだかよく分からない。Aphex Twin の影響も指摘されているようで、Tr. 6 の "Smarra" などを聞くと確かにという感じがする。

  •  クラウス・オガーマン参加作 (Claus Ogerman Orchestra - Gate of Dreams, Barbra Streisand - Classical Barbra, Bill Evans - Symbiosis など)

    カプリス

    カプリス

    • クラウス・オガーマン・オーケストラ
    • ジャズ
    • ¥250

     

    I Loved You

    I Loved You

     

    最近のリリースとかでは全然ないのだが、作・編曲家の Claus Ogerman が 2016 年 3 月に亡くなったのをきっかけにいろいろ聞いていた。特徴はひとことで言うと流麗なストリングスアレンジで、どの作品でも素晴らしい泣きのハーモニーを惜しみなく聞かせてくれる。"Gate of Dreams" では Michael Brecker、"Symbiosis" では Bill Evans という偉大なジャズプレイヤーとの共作になっている (最初に貼った "Caprice" のサックスソロの入り方はこんなにかっこいいものがあるのかというくらいかっこいい) が、曲はかなり強くクラシックの文法で書かれている。ジャズとクラシックの融合みたいなのをしつこく嫌う人はいて、まあ少し気持ちは分かるのだが、こういうのなら無限に聞いていたい。亡くなってしまったのは本当に残念。
  • TO-MAS feat. Chima - Flip Flap Flip Flap
    OVER THE RAINBOW (feat. パピカ(cv.M・A・O) & ココナ(cv.高橋未奈美))

    OVER THE RAINBOW (feat. パピカ(cv.M・A・O) & ココナ(cv.高橋未奈美))

    フリップフラッパーズよかった……曲もよかった。ここでは劇伴を担当した音楽ユニットである TO-MAS の松井洋平、ミトによる、ED のカップリング曲を。フリップフラッパーズの魅力だった世界の広がりの感触を下支えしてくれた名曲。「ふたりでなら どこまでだっていける」なんですよ……